自然葬は従来のお墓よりも費用が安い

宮城県にあるこのお寺では、自然葬の一種である樹木葬を行っています。

樹木葬のメリットは、まずコストが安いということがあげられます。

こちらのお寺で行っている樹木葬は、一人35万円の費用しかかかりません。

内訳は、埋葬料が30万円で、管理費が5万円になります。

管理費は1年5000円で、10年分を一括納入という形になっています。

11年目以降の管理費は不要で、従来のお墓のように、お墓がある限りずっと管理費用を払わなければいけないということはありません。

通常の石造りのお墓を購入すると200〜300万円程度はするのが普通ですから、35万円というのは圧倒的なコストパフォーマンスといえます。

もちろんお墓をコストだけで考えるのは問題ですが、人々の価値観・ライフスタイルの変化や少子化・晩婚化・低迷する経済社会情勢などを考えると、樹木葬は現代にふさわしい埋葬のあり方といえるかもしれません。

樹木葬は、自然志向の人にも人気が高まっています。

近年、環境問題が大きくクローズアップされていることもあってか、あまりにも人工的なものは避け、自然なものを志向するような価値観が広まってきています。

立派な墓石を建てるよりも、豊かな自然の中で土に還って静かに眠りたいと考える人も増えてきました。

そのため散骨などを選択する人も多いですが、散骨すると参拝するところが無いという問題があります。

樹木葬は、自然の中で眠れますが、樹木が墓標になるので、子孫がお墓参りをして故人を偲ぶこともできます。